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私たち「食通」は、生産者の顔の見える卵、とことん納得のいく卵だけを扱っています。卵の専門業者として、より良い卵の生産を目指し、契約農場と協議を重ね、研究開発に取り組んでいます。卵を通して、食生活により一層の健康と豊かさをご提供できたなら... それが私たち「食通」の願いなのです。 また、私たちは平飼いに伴う副産物の有効活用にも取り組んでいます。その一つが優良農産物の循環生産システムです。 安全でおいしい卵を産む健康な鶏が排せつする優良な鶏糞。これを肥料に有機栽培野菜を生産。収穫した安全で美味しい野菜を食卓にご提供します。その野菜を鶏にも与え、その鶏の糞を肥料にまた野菜を作ります。ちなみに野菜は、卵にたった2つだけ欠けている栄養素、すなわちビタミンCと食物繊維を補う、卵のベストパートナーでもあります。 今の若者や子供たちには信じられない事でしょうが、子供の頃の思い出に卵は大変貴重品であった記憶があります。滋養をつける為、病人やお年寄りに優先的に食べさせ、家族で卵掛けご飯を食べる時は、大きな器に何個かの卵を割り順番に少しずつかけて食べたものでした。あの頃(昭和35年~郡0年)卵1個おそらく20円から30円であった記憶があります。それに比べると今、何と安いことか。 当時は庭先で飼っていた鶏の卵が主流であったと思いますが、その後さまざまな養鶏方法が導入され、鶏の改良も進み非常に効率よく生産されるようになりました。私自身も自宅の庭先で白色レグホン、チャボ、シャモなど飼い、家族に卵を食べさせたり、雛にかえしたり夢中になったものでした。自分で卵を抱き有精卵を雛にかえしためんどりが、それまでには逃げてばかりの臆病者でしたが、母親になった時点から雛を守る為、ねこや犬に飛び掛かって行くのを見て驚いたものでした。 私はどうしてもあの頃の卵の味がわすれられません。自分で鶏を飼う変わりに、私と同じ思いを持つ平飼い鶏の生産農家を全国に求め、昭和63年(1988年)食通を立ち上げました。今、徐々にではありますが、昔のたまごを生産する何件かの農家が私に同意し、安全で美味しい卵を新鮮な内に出荷して頂いております。その卵をたくさんの人に食べてもらいたく頑張っておりますが、何せ鶏の数は決まっています。 せっかくたくさんのご注文をもらってもすぐには出荷できないこともあり、おしかりも受けておりますがどうかご容赦ください。 飽食の時代が到来し、あんなに貴重品だった卵がスーパーに行けば、安い時は1パック10個150円~群50円。相場が安い時や特売では何と100円弱で手に入ります。飼い方、殻の色、値段、卵を求める時私たちは多くの選択肢がありますが、自分の判断で卵を選べば良いと思います。 |
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