「あんちょび˜の」は近海の新鮮なかたくちいわし(アンチョビ)やいわしをまるごと原料に、塩と米麹だけで仕込み、発酵成熟させたいわば「純国産天然調味料」です。
この道40年の職人の指導で原料にこだわり添加物は一切使用しておりませんので各種料理に安心してお使いいただけます。
保存性を高めるために塩分を強くしてありますので、入れすぎて塩味が強くならないようにご注意ください。少量でも充分効果が得られます。
うまみ成分は、まるごとカタクチイワシの自然発酵で引き出された各種アミノ酸類、ペプチド類、ヌレオチド類やコハク酸などの有機酸です。これらの相乗効果で独自のうまみを発揮し味に差を付けます。
健康面でも注目されているペプチドやカルシウムなどミネラルもたくさん溶け込んでいますので、健康面からも有効な調味料としてお使いいただけます。
和風洋風中華総菜・エスニック料理・スープ類・ソース類・たれドレッシング・漬物・そのほか畜肉加工品・水産練り物・佃煮・干し物となんでもお使い下さい。
現在、家庭の主婦から各方面のプロの職人の皆様にお使い頂き、大好評です。
現在、世界的には穀醤が一番多く使われるようになりましたが、「醤」(ひしお)の中には草醤・肉醤・魚醤
と色々なお醤油があります。
あんちょび˜の
・草醤(くさびしお):野菜、果物、海藻などを塩漬けにしたもの。漬物の原型。
・肉醤(ししびしお):醤油や味噌の原型で鶏や獣に塩を含ませ発酵させたもの。鮨(いずし、なれずし)の原型。
・魚醤(うおびしお):魚やえび、魚介類に塩を加えて発酵させたもので塩辛の原型。
・穀醤(こくびしお):豆、麦、米に塩を加えて発酵させたもの。
醤油は日本で発展した発酵調味料ですが、そのルーツを探ると、中国の「醤」(ひしお)にたどりつきます。
人々は食物を塩に漬けて保存するうち、発酵・熟成して旨みを持つことを知りました。それが醤の起源です。
「醤」(ひしお)は中国の古書『周礼』(しゅらい:紀元前11世紀頃、周王朝初期の記録書)に登場したとされます。
中国以外にも古代ローマには、ガルムという一種の醤があったといわれますが、魚の塩漬けの汁を凝縮したものであると推測されています。
また『聖書』にも、これに類したものがみられます。
しかしその後、気候風土の違いや食生活の違いなど様々な要因が考えられますが、ヨーロッパの醤は早々と姿を消して醤にかわる、いわいるソースが普及したのではないでしょうか。
中国の古書『周礼』によると、政府の宴会用として、醤が百二十甕(かめ)備えられていたと記されており、なくてはならないものだったことがうかがえます。
しかしここに書かれている醤は、鹿・うさぎ・鳥・魚などの肉を原料とした塩辛の類であり、大豆を原料としたものでなかったようです。この頃の醤は、肉醤(ししびしお)または魚醤(うおびしお)だったと文献に書き記してあります。
日本では醤のたぐいが、縄文時代末頃から果物・野菜・海草などを材料とした草醤や魚による魚醤、穀物による穀醤の3種があったようです。
本格的に醤がつくられるようになったのは、中国からの「唐醤」(からびしお)や、朝鮮半島からの「高麗醤」(こまびしお)の製法が伝えられた、大和朝廷時代頃のことと推測されます。
そして現在、お醤油は日本国内にとどまらず世界中に広がっています。もし、それぞれの「ひしお」が自由にてに入れば、またお料理によって使い分け調理したら食べる楽しみも増えるのではないかとわくわくします。
私どもが「魚醤」にこだわるのは、日本は四方を海に囲まれ、イワシに限らず漁獲量が豊富である事です。
つまり、国産品での製造が出来る事です。
たとえば物価の優等生である卵も、鶏自体は国内で飼われていますが、餌の穀物は約97%輸入に頼っているのが現実です。豚肉も鶏肉も同じです。牛も濃厚飼料を食べさせますのでやはり輸入に頼っていると言えましょう。
世界の人口増加で将来、穀物輸入が量、価格とも現状維持できるかどうか分かりません。おそらく世界的に穀物不足に陥り価格の高騰は免れないと思われます。
お醤油の原料は大豆です。畜産物と同様同じ運命上にあると言っても過言ではないと思います。
これから益々食料自給については私たち一人一人が真剣に考えなくてはならないでしょう。
近海魚の有効利用は食料資源として今盛んに研究されていますが、当社では魚醤を通じ社会に貢献できればと考えております。